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〇遠藤委員 フライングをしてしまいましたが、いよいよ始まるということで、よろしくお願い申し上げます。
今回、独立行政法人化した産業技術研究センター、今、委員会要求資料にもご報告いただきましたとおり、さまざまな効果が独法化したことによって出ているんだろうと思います。そこら辺をもう少し踏み込んだ形で、きょうは明らかにしてまいりたいと思っております。
景気は大分回復軌道に乗りつつとはいえ、町場の景気、また中小企業が置かれている現状はまだまだ厳しい状況があるというのは、衆目の一致した見解かと思います。こうした都内の産業の中でも特に中小企業のものづくり産業が厳しい経営状況に置かれている中で、産業技術研究センターに対する期待は日増しに高まっていくものと思われます。
ただでさえ厳しい資金繰りの中、みずから機器を購入して製品の分析や試験を行うことが厳しい中小企業にとっては、産業技術研究センターの存在は極めて大きく、また経営者にとっては大変心強いものと思います。そこで、独法化を経て一層の機能の充実が期待されるものと思われます。
さらに、独自の技術や製品を開発し、新しい分野を開拓しようとチャレンジしている中小企業も、東京都内には多数存在しております。こうした企業に対しては、産業技術研究センターが共同研究を行ったり、産学連携の橋渡しをすることによって、今までにない新しい開発の糸口を見出したり、その開発を加速するということが極めて重要であると思います。こうした機能についてもさらに強化していくべきであろうと思います。
今申し述べました観点から、独法化した産業技術研究センターの取り組みの状況について、以下、何点かお伺いさせていただきたいと思います。
まず第一点目に、新しい技術の開発によって都内のものづくり産業を発展させていくためには、大学や産業技術研究センターのような公設試、さらに中小企業などが複数連携して、プロジェクト的に研究開発を進めていくことが有効なケースも考えられる、多いと思います。
こうしたプロジェクトを実施していくに当たっては、独立行政法人のメリットを最大限活用して、国等から資金を有効に調達、取得していくことが重要であると思います。外部の資金を導入という側面から、これまでにいかなる成果が独法化したことによって上がったかをまずお尋ねしたいと思います。
〇三枝商工部長 外部資金につきましては、独立行政法人化により、都の予算制度や会計制度の制約を受けることがなくなりますことから、年度途中でも柔軟に活用できるようになったところでございます。
加えまして、平成十八年度は、理事長を先頭といたしまして、光化学スモッグの原因となるトルエンなどの揮発性有機化合物、いわゆるVOCの処理技術を中小企業と共同で開発する地域結集型研究開発プログラムを初め、国の公募提案事業等に積極的に取り組み、平成十七年度実績の五千九百万円を大きく上回る二億二千万円の資金を獲得することができたところでございます。
〇遠藤委員 今、ご報告いただいたとおり、外部資金の導入実績が二億二千万円ということでございました。
では、こうした外部資金は、中小企業の支援のために具体的にどういう形で活用されてきたか、ご報告をいただきたいと思います。
〇三枝商工部長 外部資金の具体的な活用例でございますが、経済産業省や各種財団等の提案公募型の研究に積極的に応じることによりまして、例えば発光ダイオードを用いた避難誘導標識や、視覚障害者向けの高機能拡大音読器の開発など、共同研究開発プロジェクトをこれまで以上に進めることが可能になったところでございます。
このように、産業技術研究センターにおきましては既に中小企業との取り組みを具体的な製品開発につなげる成果を上げてきており、引き続き積極的に外部資金の獲得に努めてまいります。
〇遠藤委員 新しい製品や新しい技術を開発していくに当たっては、大学等との連携が有効な場合というのは大変多いと思います。しかしながら、町場の中小企業の経営者の皆さんにとっては、大学というとまだまだ敷居が高い、どうこの大学に足を踏み入れたらいいのかという部分で、ご相談したいのはやまやま、連携したいのはやまやまだけれども、二の足を踏んでしまうという声もよく聞きます。
そこで、産業技術研究センターとして、こうした中小企業と大学との橋渡しをする役割を積極的に果たすべきと考えますけれども、現状の取り組みをお伺いしたいと思います。
〇三枝商工部長 産学公連携の推進につきましては、従来より専門のコーディネーターによるマッチングを推進しているところでございます。平成十八年度は、共同研究や受託研究に関する相談が三百八十八件ございまして、このうち二十八件が成約に至ってございます。
このほか、新たに、コラボ産学官やオムニTLOといった全国的な産学公の連携機関と協定を締結いたしまして、研究ネットワークの拡大に取り組みますとともに、金融機関とも連携をいたしまして、体制の強化を図ったところでございます。
〇遠藤委員 東京のみならず、全国の大学やその他の機関と積極的に交流されているということで、大変心強い限りでございます。
四点目にお伺いしますが、中小企業の技術的課題の解決や、さらに製品開発に向けて、産学公の連携体制が着実に整備されているといった点だと思います。こうした体制整備に加えて、今後は人的な交流もさらに積極的に進めていくことが重要かと思います。
先般、配布いただいた業務実績評価書の一三ページに、大学等との連携強化を目的として職員の派遣等を推進していく、このように明示されておりましたけれども、ここらの実績はどのような形になっているのか、お示しいただきたいと思います。
〇三枝商工部長 従来から大学等への職員派遣を行ってまいりましたが、平成十八年度は、職務専念義務免除や派遣の手続を簡素化するなど、独立行政法人の強みを生かし、大学の非常勤講師等として研究員を延べ七十五名派遣し、人的な交流を強化いたしました。これは平成十七年度の延べ十名を大幅に上回るものでございまして、今後とも、試験研究機能のさらなる向上を図るべく、積極的に職員の派遣を行ってまいります。
〇遠藤委員 新しい商品の開発や技術の開発に対する支援についても、産学公が連携体制をしっかりと整備して、さらに人材交流などの面についても、独法化したメリットを大変生かして取り組んでいる、強化しているということは、今の答弁でよくわかりました。
最後になりますけれども、業務実績評価書によると、機器の更新などによって、きょうも委員会の提出資料にも詳細に書いていただきましたけれども、機器利用サービスの実績が中期計画の目標である三万件を二千三百件以上上回って、また依頼試験においても約八万二千件の実績を上げるなど、着実に努力をしているという跡が見受けられます。
これらの業務を引き続き充実してもらうことはもちろんのこと、先ほどお尋ねしたとおり、産業技術研究センターの機能を強化していくということは、多くの中小企業の製品開発支援や、さらに技術課題の解決に貢献するという観点から見て、大変重要なことと思います。この点も踏まえて、今後の方針について見解をお伺いし、質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
【同じ委員会で別のテーマで質疑】
〇遠藤委員 私の方からは、本日の議題の二番の埠頭公社の民営化、そして三点目の三宅島空港の再開、この二点にわたり質疑をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
まず最初の埠頭公社の民営化につきましては、昨年五月、その方針が発表されて以来今日まで、都議会においても、民営化後の公共性を維持していくこと等が確認をされました。十月に受け皿会社を設立するとのことであり、いよいよ民営化に向けて本格的なスタートが始まるわけでございます。
そこで、本日は、これまでの議論がどのような形で具体化されているか、質疑を通じて明らかにしていきたいと思います。
といいますのも、民営化というと、直ちにマイナスの部分を強調される向きもありますので、こうした点も払拭する意味で明確にご答弁いただきたいと思います。
まず議論の前提といたしまして、今回の民営化に関する法的手続についてお伺いします。
東京都におきましては、これまで、東京国際フォーラムや水道局所管の情報処理事業を行うPUCですか、など、次々と公益法人が株式会社化しております。埠頭公社の民営化もこれらと同様な手続で行われるのか、それともどこか違いがあるのか、明らかにしていただきたいと思います。
〇小宮港湾経営改革担当部長 受け皿会社をつくり、その後、公益法人の事業及び資産を承継し、公益法人は解散する、そういったスキームにつきましては同じでございます。
しかし、東京国際フォーラムやPUCが民法上の公益法人に過ぎないのに比べ、公社は承継法に基づく法人でございます。そのため、民法上の公益法人とは異なり、承継法に基づく要件がございます。具体的には、受け皿会社は国土交通大臣の指定を受けるという手続が必要であり、また、港湾管理者たる東京都が引き続き五〇%以上の株式を所有することが義務づけられております。
〇遠藤委員 そうすると、ただいまの答弁では、法律に基づいて公益法人の事業並びに資産を承継する、こういう趣旨であると思いますが、この事業及び資産を承継するというのは、さらに具体的にいうとどういう意味になるのか、より詳しくご答弁願いたいと思います。
〇小宮港湾経営改革担当部長 公益法人の事業及び資産を承継するという意味でございますが、公社に関する権利義務がすべて受け皿会社に引き継がれるということでございます。
具体的には、事業上の顧客との契約や売買契約、公社債債務、従業者との雇用契約など、一切の契約が新会社に承継されます。
〇遠藤委員 答弁で明快であると思いますが、基本的なスキームはこれまでと同様だけれども、公社という公共性の高さから、受け皿会社が国土交通大臣の指定を受けたり、また株式の保有義務など、厳格に特別な要件が定められている、そういったことだと思います。
仮に、東京港に基幹航路の大型船が寄港しなくなった場合、例えば欧州からの貨物が東京港に直接運ばれてくるのではなくて、中国とかそうした他の国を経由して、フィーダー輸送されてくる場合には、コストは一・三倍、また輸送日数も二日間程度長くなる、こういう事前の説明でございました。これだと、明らかに都民の生活や産業に大きな影響が出てくることは明らかでございます。
何度も理事者側の皆さんからお話しいただいたとおり、東京港の外貿貨物の七割以上をこの公社は取り扱ってきたということで、民営化に当たっては法律上さまざまな手当てがなされているというのは極めて当然だろうかと思います。
しかし、さらに大事なことは、民営化をめぐる手順だけではなく、その民営化された後に、この公共性がいかに担保されているかという点だと思います。
今後、この公共的な役割を担保するに当たって、どのようにその役割を果たしていくのかをご答弁いただきたいと思います。
〇小宮港湾経営改革担当部長 公共的な役割についてでございますが、民営化後の公社は、得た利益を利用者に還元するとともに、民営化のメリットを最大限活用して、ふ頭全体の効率的な運営を行い、安定的な国際物流を維持してまいります。
また、利用者の声を経営に反映させるため、経営諮問委員会を設置するなど、開かれた経営を行ってまいります。
こうしたこととあわせまして、都が五〇%以上の株式を所有することにより、引き続きその公共性を確保してまいります。
〇遠藤委員 民営化すると、さまざまな不合理というか、危険があるという議論の中に、つい先日も、ブルドックソースに対するアメリカの投資ファンドによる敵対的買収というものが行われて、世間を騒がせました。
今の部長のご答弁によりますと、東京都が五〇%以上の株式を所有する、こういうことでありました。さらに、親会社の臨海ホールディングスが五〇%も保有するということで、杞憂であると思いますけれども、新たなる会社が外国の投資ファンドなどに買収される可能性がないのか、こういうような懸念も一部聞こえてきます。
念のために確認いたしますが、民営化された公社が株式を上場する予定、つもりはあるのか、そして、投資ファンド等に買い占めされる危険性、おそれはないのか、明快にご答弁いただきたいと思います。
〇小宮港湾経営改革担当部長 民営化後の公社の株式につきましては、改正承継法によりまして、五〇%以上を東京都が保有することが義務づけられております。このため、民営化後の公社の資本構成としては、都が五〇%、臨海ホールディングスの子会社とするため、商法上の規定も勘案しまして、残りの五〇%を臨海ホールディングスと考えております。
さらに、新会社の定款に株式の譲渡制限の規定を設けることとしておりまして、外国の投資ファンドなどが買い占めるというような事態はないものと考えております。
また、上場についてご質問がございましたけれども、上場については、株主の数等から見まして、東京証券取引所の審査基準から上場できないということになってございます。
〇遠藤委員 今の答弁を聞いて大変安心をいたしました。
それでは、続きまして、民営化後の新しい会社の組織の体制について何点かお伺いしたいと思います。
事前に配布いただきました資料によりますと、迅速な意思決定と事業の執行を図るために、取締役が六名など簡素な組織にしたということであります。これまで議会での答弁で、臨海ホールディングスグループ全体で役員数はふやさない、このように理事者側からお話もあったことと合致しているものと、基本的に了解いたしますが、一つここで取り上げたいのは、経営諮問委員会についてであります。
現在、公社には、船会社や港運事業者など利用者の声をその経営に反映させるために評議委員会、さらには外貿埠頭委員会等々が設けられております。民営化によって一般的な株式会社制度に移行するわけでありますので、多くの関係者の調整などがこれまで以上に必要であると思います。
今後とも、この評議委員会等が果たしてきた役割というものをしっかりと堅持していく必要もあるのではないかと思います。民営化後は、この経営諮問委員会がこれまでの役割を担っていくと推察いたしております。
そこで、この経営諮問委員会を設置した理念また基本的な考え方、そして、このメンバーにはどういった方々を現時点で想定しているかをお答えいただきたいと思います。
〇小宮港湾経営改革担当部長 委員ご指摘のように、公社事業の運営において評議委員会、外貿埠頭委員会の果たす役割は非常に大きく、民営化後もその機能は維持していくべきと認識しております。
そのため、これまでと同様、公共的な視点や実際に施設等を利用している立場から、具体的な事業内容や経営方針全般に至るまで広く助言や提言、ご意見をいただき、経営に反映させるという考え方から、経営諮問委員会を設置することといたしました。
具体的な構成メンバーとしましては、ふ頭利用者である船会社や港運事業者の代表、学識経験者、さらには都民代表でございます都議会議員の方などを予定してございます。
新会社においては、外部の専門家である会計監査人を置くなど、チェック機能を強化しておりますが、さらに経営諮問委員会を置くことによりまして、事業執行の段階でも、専門的見地や公共的観点からチェックできることになり、より適正、的確な事業運営が担保できるものと考えてございます。
〇遠藤委員 私たち都議会議員の代表もメンバーとして参加予定であるということ、そして事業執行の段階においても、公共的な視点からチェックできる体制を整えていくという点でございますので、これは評価したいと思います。
しかしながら、さらに注文をつけるとすれば、コンプライアンスという観点からも事業展開を厳格にチェックしていただきたいという点でございます。
これに関連しては、我が党がこれまで主張してきておりますとおり、臨海地域の開発のキーワードは何といってもにぎわいであります。そして、市街地と近接する東京港においては、都市機能と港湾機能の調和が非常に大切であり、このような視点で施策を推進していくべきであると考えております。
臨海ホールディングスの設立の意義は、こうした点から見ても大変大きく、民営化された公社がこのグループの中でいかなる役割を果たしていくかという点に関心を持っております。
そこで、以前いただいた委員会資料に示された具体的な事業例が、臨海ホールディングスのエリアマネジメントの中にどう貢献をしていくのか、具体的にお伺いしたいと思います。
〇小宮港湾経営改革担当部長 港湾機能と都市機能が共存する東京港におきましては、ふ頭運営と臨海地域での諸施策の展開が密接な関係を有しております。
例えば、効率的なふ頭運営を行うことで、車両の待機時間を短縮し、また交通の結節ポイントにカメラを設置し、リアルタイムで情報提供を行い、臨海エリアの道路交通の円滑に貢献してまいります。
また、市街地と近接するふ頭地区におきましては、荷役機器等からの排気ガスの抑制などの対策を支援してまいります。
さらに、指定管理者として海上公園及び晴海客船ターミナルの管理運営を行っておりまして、「海の灯まつり」など観光につながる取り組みも強化してまいります。
防災面では、震災時等に救援、救護物資の海上輸送基地となるふ頭において荷役作業が確保されますよう、耐震強化岸壁の適正な管理運営に努めてまいります。
このような取り組みによりまして、臨海ホールディングスが経営基本方針で示しております交通、環境、観光、防災対策などにつきまして、積極的な役割を果たしてまいります。
〇遠藤委員 非常に多彩な事業展開だと思います。ぜひグループ一丸となって事業を実施してもらいたいと思います。
これまでの議論によって、民営化後も公共性が維持されるということが明らかになったと思います。さらに、にぎわいの演出など期待できるような事業もあります。これらの事業が決して絵にかいたもちに終わらないように、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
この項の最後に、公社民営化に向けた局長の決意、意気込みをちょうだいしたいと思います。
〇津島港湾局長 港湾行政を担当する立場から申し上げさせていただきますと、東京港は今後も世界の海上基幹航路における重要な拠点としての地位を維持拡大し、安定的な国際物流を確保することが使命だと考えておりますし、またそのことを通じて、都民生活の安定と産業の発展を支えるということが最も重要であるというふうに考えております。
先ほど神戸港のお話が出ましたけれども、東京港を基点とする百キロ圏で見た場合に、四千万人の人々が生活し、世界最大規模のGDPを有する市場を背後に抱えるという市場型港湾でございます。つまり、実需といいますか、ニーズはしっかりある港湾でございます。これが東京港の強みでございます。
こういった東京港の強みを背景にいたしますと、その意味で、この東京港の実需の七割を取り扱う公社の役割というのは極めて重いものがございまして、民営化後も公共的な役割、公益的な役割をこれまで以上に果たしていく必要があるというふうに考えております。
今後は、このような取り組みが、先生お話しのように、看板倒れにならずに、港湾コストの低減やスピードアップあるいは使いやすさ、サービスの向上といった民営化のメリットが利用者に十分還元されるように、その経営全般について、都として責任を持って指導してまいりたいと思います。
〇遠藤委員 次いで、三宅島空港の再開について何点かお伺いしたいと思います。
我が党は、二〇〇五年の二月に三宅島島民の帰島が果たされた後も、どうすれば三宅島の復興を軌道に乗せられるか、これまで都や、また三宅島などの関係者と議論をしてきたところでございます。私自身も、避難指示解除後の二〇〇四年の九月に三宅島を初訪問させていただき、先日の九月一日、二日も、現状の三宅島の状況をこの目で見るために訪問してまいりました。
さらに、さきの第二回定例会におきましては、我が党の高倉良生議員が、三宅島の復興には、今般発表されました三宅島空港の再開が不可欠である点を指摘し、同時に、若い人を定着させるために、より充実した施設の確保が重要である旨提案をいたしました。
今般、この三宅島空港の再開に向けた準備に入るとの報告を受け、またニュースを見て、私はいうに及ばず、この復興に携わってきたすべての方々、特に島民の皆さんがひとしく胸をなでおろしたということではなかろうかと推察をいたします。
この上は一日も早く再開が果たされ、島民生活に欠かせない交通機関として定着されることをまず冒頭、心より期待を表明させていただきます。
そこで、まず最初にお伺いしたいのは、現在の雄山の火山ガスの発生状況、とりわけ空港再開ということでございますので、三宅島空港周辺に関連して、ご答弁いただきたいと思います。
〇室星島しょ・小笠原空港整備担当部長 雄山の火山ガスの放出量でございますが、平成十二年の噴火時点、一日当たり約八万トンから現在は約三千トンと、長期的に見ますとかなり減少傾向にあります。
しかしながら、気象庁の発表では、火山活動はやや活発な状況が続いており、今後も多量の火山ガスの放出が継続するとしております。
三宅島で実施している空港を含みます坪田高濃度地区における火山ガスの警報、注意報の発令状況でございますが、平成十八年度は約六百回で、依然として島全体の約四分の一を占めてございます。しかし、同地区における警報、注意報の内容を見ますと、レベル三、レベル四の高い濃度の発令が減りまして、レベル一、レベル二の低い濃度の発令がふえるという状況にございます。
〇遠藤委員 今、種々ご報告いただきましたけれども、一言でいうと、頻度は低下はしてないけれども、濃度がかなり下がってきた、こういうことで間違いないのかなと思います。あれば、ちょっと後で訂正いただきたいと思います。
そこで、二問目に入りますけれども、詳細な火山ガスの観測を空港の再開に向けて行ってきたということでお聞きしておりますけれども、その観測結果からどのようなことが明らかになっているか、ご説明いただきたいと思います。
〇室星島しょ・小笠原空港整備担当部長 昨年十二月から行っております観測で、大きく三点がわかってまいりました。
まず一点目でございますが、空港及び飛行経路上の火山ガスの濃度は、噴火口がございます雄山山頂の風向、風速と火山ガスの放出量に関係すること。
次に、これまでの観測で、空港及び飛行経路上に火山ガスがかからない東側からの風が約六〇%あること。
三点目に、風向にかかわりなく、雄山山頂の風速が四メートル以下の場合や、空港及び飛行経路上に影響を与える西側からの風でも、火山ガスの放出量が三千トン程度で、風速が九メートルを超えていれば影響がないということがわかってまいりました。
〇遠藤委員 今ご報告いただいたこの観測結果をもとに、運航事業者である全日本空輸さん、全日空さんが再開準備に入る、こうした決定をしたと思いますけれども、今お聞きしていると、東側からの風が約六〇%ということで、かなりきわどい形の状況を縫って空港再開の準備に踏み切ったんだということが、今の答弁で明らかになりました。こうした中で、全日空さんが、さあ行くぞ、やるぞと再開準備に入ることとした大きな理由をお示しいただきたいと思います。
〇室星島しょ・小笠原空港整備担当部長 火山ガスが空港及び飛行経路上にかからない、今先生からご指摘のございました東側からの風での運航を前提に、全日空の社内で検討したというふうに聞いております。
この状態では、かなり厳しい就航率が予想されますが、全日空といたしましては、島民生活の安定や復興を促進するため、前向きな決断をされたものと理解しております。
〇遠藤委員 最後に部長がご答弁いただきました、厳しい状況はいろいろあるけれども、全日空さんとしては島民生活の安定、そして復興を促進するために、前向きに決断をされたということでございます。
三宅島はかつて、バードアイランドと呼ばれるほど自然豊かな美しい島でございました。二〇〇五年の二月に帰島が果たされたものの、火山ガスとの共生という厳しい条件の中で、復興への歩みも必ずしも穏やかではございませんでした。
今回この空路の再開のめどがついたということは、島民生活のさらなる安定をもたらして、復興をより一層後押しする意味で大変重要なものと考えます。運航事業者である全日空とよく連携をとって、着実に再開への準備を行って、島民の皆さんの期待にこたえていただきたいと思います。
今、部長とのやりとりで、全日空さんが、島民生活の安定や復興を促進するために前向きな決断をしたということでございます。質問の通告にはありませんでしたが、この全日空さんのかたい決意を受けて、局長の都としての決意表明をお伺いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
〇津島港湾局長 答弁の具体的内容は部長のとおりでございますけれども、やはり東側の風が六〇%ということで、そのままいけば就航率が六割程度ということになるかと思うんですけれども、これは、運航上のいわゆる採算性からいけばかなり悪いわけでございます。ただ、今後、観測をしっかりやっていく中で、西風の場合でも風速によっては可能な場合もあるということでございますので、そういった観測に期待する部分も正直いってあったかと思います。
いずれにしても、まず火山の噴火前の一日二回の就航、これは現時点においてはなかなか困難な面もございますけれども、島民の皆様方の希望をしっかりと、つくるということを第一に考えていただきまして、一回の就航から始めるということで決断をしていただきましたので、科学技術に基づいてはいるけれども、かなり生活復興を考えた政治的な配慮もあったのではないかなというふうに推測しております。
都としては、この就航率を高めるために、引き続き慎重に観測を続けまして、観測は港湾局の役割でございます、引き続きこの観測をしっかりやって、完全に噴火前の就航率に戻すために全力を挙げたいというふうに思っております。
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